Chronyでサーバの時間を合わせよう!
ここでは、Chronyのインストール手順を掲載しています。
NTPとは…?
Network Time Protocolといって、ネットワーク上で時計合わせを行うためのプロトコルです。
サーバの時計があまりにもずれていると、場合によって不具合が発生します。Chronyを用いて定期的に時計合わせをするように設定します。
Chronyの設定
ChronyはProxmox 8に標準でインストールされているため、新しくインストールする必要はありません。設定を進めましょう。
[root@pve8 ~]# sed -i.bak 's/2.debian.pool.ntp.org/ntp.nict.jp/g' /etc/chrony/chrony.conf
Chronyの再起動
NTPサーバとの時間差が大きすぎるときちんと同期をしてくれないので、念のため時刻合わせを行います。
[root@pve8 ~]# chronyc makestep
200 OK
[root@pve8 ~]# systemctl restart chronyd
同期確認
少し時間をおくと、ntpdがntpサーバの時刻と同期を行います。
同期が行われているかどうかを確認してみましょう。
[root@pve8 ~]# chronyc sources
MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample =============================================================================== ^+ ntp-a2.nict.go.jp 1 6 17 2 -291us[ -787us] +/- 10ms ^* ntp-b3.nict.go.jp 1 6 17 1 -160us[ -656us] +/- 10ms ^+ ntp-b2.nict.go.jp 1 6 17 2 -1108us[-1605us] +/- 11ms ^+ ntp-k1.nict.jp 1 6 17 2 -249us[ -745us] +/- 17ms
同期の確認では、ホスト名の横に"*"とか"+"があればOKです。
LAN内からの接続
ChronyはNTPサーバ機能も持っており、LAN内のNTPサーバとして活用することが可能です。
サーバ側の設定
Chronyで時刻の同期ができるよう、ネットワークを許可する設定を行います。
ご自身の環境に合わせてネットワークの設定を入力してください。
[root@pve8 ~]# echo "allow 192.168.100.0/24 " >> /etc/chrony/chrony.conf
[root@pve8 ~]# systemctl restart chronyd
ファイアウォールの設定
続いてファイアウォールの設定を行います。
NTPサーバへアクセスできるよう、ファイアウォールで許可をしてあげます。
Proxmoxでは独自のファイアウォールが実行されていて、操作方法も特殊です。
ホストに対する設定を行う場合は、以下のファイルに書き込みを行うようです。ご自身の環境に合わせてホスト名を入力してください。
[root@pve8 ~]# vi /etc/pve/nodes/ホスト名(pve8など)/host.fw
[RULES]
IN NTP(ACCEPT)
今回はNTPの通信を許可するよう設定しています。
ファイアウォールの設定はWeb GUIからも設定可能ですが、細かく設定をしたい場合は独自のファイアウォールを止めて、ufwなどをインストールして使う方が良いと思います。
クライアントの設定
Windowsの場合、コントロールパネルから設定することができます。
以下はWindows 10の場合となります。
今回新しく登場したコマンド
- sed
- echo
- chronyc
- systemctl
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