Chronyでサーバの時間を合わせよう!
ここでは、Chronyのインストール手順を掲載しています。
※CentOS 7のサポートは2024年6月をもって終了していますが、旧コンテンツとしてこちらのページは残しておきます。
NTPとは…?
Network Time Protocolといって、ネットワーク上で時計合わせを行うためのプロトコルです。
サーバの時計があまりにもずれていると、場合によって不具合が発生します。Chronyを用いて定期的に時計合わせをするように設定します。
Chronyの設定
RHEL6まではNTPdを用いて時刻の同期を行っていましたが、RHEL7以降はChronyが推奨となっています。
ChronyはCentOS 7に標準でインストールされているため、新しくインストールする必要はありません。設定を進めましょう。
[root@co7 ~]# sed -i.bak 's/server /#server /g' /etc/chrony.conf
[root@co7 ~]# echo "pool ntp.nict.jp iburst" >> /etc/chrony.conf
Chronyの再起動
NTPサーバとの時間差が大きすぎるときちんと同期をしてくれないので、念のため時刻合わせを行います。
[root@co7 ~]# chronyc makestep
200 OK
[root@co7 ~]# systemctl restart chronyd
同期確認
少し時間をおくと、ntpdがntpサーバの時刻と同期を行います。
同期が行われているかどうかを確認してみましょう。
[root@co7 ~]# chronyc sources
210 Number of sources = 4 MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample =============================================================================== ^+ ntp-a2.nict.go.jp 1 7 377 53 +491us[ +466us] +/- 6246us ^* ntp-b2.nict.go.jp 1 7 377 54 +704us[ +679us] +/- 6347us ^+ ntp-a3.nict.go.jp 1 7 377 55 -2350us[-2376us] +/- 16ms ^+ ntp-a2.nict.go.jp 1 6 377 56 +62us[ +36us] +/- 17ms
同期の確認では、ホスト名の横に"*"とか"+"があればOKです。
LAN内からの接続
ChronyはNTPサーバ機能も持っており、LAN内のNTPサーバとして活用することが可能です。
サーバ側の設定
Chronyで時刻の同期ができるよう、ネットワークを許可する設定を行います。
ご自身の環境に合わせてネットワークの設定を入力してください。
[root@co7 ~]# sed -i.bak 's@#allow 192.168.0.0/16@allow 192.168.100.0/24@g' /etc/chrony.conf
[root@co7 ~]# systemctl restart chronyd
ファイアウォールの設定
続いてファイアウォールの設定を行います。
NTPサーバへアクセスできるよう、ファイアウォールで許可をしてあげます。
[root@co7 ~]# firewall-cmd --permanent --add-service=ntp
success
[root@co7 ~]# firewall-cmd --reload
success
クライアントの設定
Windowsの場合、コントロールパネルから設定することができます。
以下はWindows 10の場合となります。
ここまでやって、ようやくサーバを立てる環境が大よそ整ったかなと言ったところでしょうか。
次からは実際にサーバを立てていきたいと思います。メニューからお選びください。
今回新しく登場したコマンド
- chronyc
- firewall-cmd
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